2015/2/28 3月の節句(上巳:じょうし) ~桃の節句とひな人形~

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3月3日桃の節句の起源は中国の古い伝承


桃の節句(3月3日)は別名「上巳の節句」とも呼ばれます。
ひな祭りの起源は中国の古い伝承に由来すると言われます。

昔、漢の時代の徐肇(じょちょう)という男おり、3人の女児をもうけたにも関わらず、3人とも3日以内に死んでしまいました。その嘆き悲しむ様子を見た同じ村の人たちが酒を持ち、3人の女児の亡骸を清めて水葬したことに由来し、中国では古来より3月3日に水辺で体を清め、宴会を催し、災厄を祓うという風習がありました。


この風習が平安時代に日本に伝播。「上巳の祓い」といって、3月3に日陰陽師を呼びよせお祓いを行い、自分の身に降りかかる災厄を生年月日を書いた紙の人形に移らせ川に流しました。この厄払いの様子は今でも下鴨神社で行われる「流しびな」の行事に再現されています。この紙の人形が発展し、江戸時代以降は、ひな人形・雛道具ともに豪華になり、雛飾りは女の子のあこがれの縮図となり、それを飾る上巳の節句は、華やかな「ひな祭り」へと発達しました。ひな壇を設けるようになったのは江戸中期からで、それまでは畳に直に敷物を敷き、人形や調度品を飾っていたようです。
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